体脂肪

脂肪は、皮膚、皮下、筋肉、骨、神経、血液や内臓に存在しており、人間の体内にある脂肪の総称を体脂肪といいます。脂肪はとかく悪者扱いされがちですが、私たちは脂肪なくしては生きられません。体脂肪は生命を維持するうえで、さまざまな重要な役割を果たしています。

体脂肪の果たす役割

現代の日本は飽食の時代といわれ、食べ物に不自由することはありません。しかし、いま私たちが存在できるのは、原始時代から幾度となく襲ってきた飢餓の時代を、体脂肪のエネルギー補給機能によって乗り越えることができたからです。

思春期以降にヒップや太もも、下腹部などにふっくらとついてくる脂肪を気にしてダイエットしている若い女性がいますが、この下半身の脂肪は大切なものなのです。女性は妊娠すると、通常よりも多くのエネルギーを必要とするため、そのエネルギーをあらかじめ体内に蓄えておかなければなりません。ヒップや太ももの脂肪にはその役目があるのです。健康であることの証しなのです。

また体脂肪は、寒さや暑さ衝撃など、さまざまな外部からの刺激から体を保護する役目も担っています。体の断熱材となって体温を保ったり、内臓を正常な位置に保って保護するクッションのような役割もはたしています。

体脂肪は少なすぎても多すぎても問題

このように体脂肪は、体にとって欠かせない役割を担っており、ある程度の量は必要です。体脂肪率が15%以下になると、環境や気温の変化に対応できなくなり、病原菌に対する抵抗力も衰えます。しかし、ご承知の通り多すぎても健康を損います。適正内に体脂肪率を保つよう心がけましょう。

体脂肪は大きく2つに分けられます

貯蔵脂肪

貯蔵脂肪は、皮下脂肪や内臓脂肪のような、脂肪細胞の中に脂肪が貯まっているもので、既に脂肪細胞内に取り込まれ、ぜい肉としてついた脂肪です。

基本的には、女性は皮下脂肪がつきやすく、男性は内臓脂肪が貯まりやすいようです。しかし、更年期後は女性も女性ホルモンが減少し、内臓に脂肪が付きやすくなります。

血中脂肪

血中脂肪とは、血液中に流れている中性脂肪やコレステロールの事をいいます。